着目点の多地点間での遠隔共有ツール

本ファイルの最新版は http://www.nime.ac.jp/~osawa/focusShare/ をご参照ください。

目的

IPv6/IPv4マルチキャストを有効活用し、動画、音声、着目点情報の多地点間での遠隔共有を容易にする
　

主な特徴・機能

IPv6/IPv4マルチキャストの利用による多地点間での効率的なビデオ、音声、着目点情報の共有を容易にするアプリケーション

多様な着目領域(着目点)の共有方式のサポート

着目領域情報を詳細に示しながら周辺情報も示す

Focus+Context提示の非線形ズーミングによる実現

送信側において映像処理

高解像度・高フレームレートで送信した着目領域と、低解像度・低フレームレートで送信した全体映像を受信側で合成・表示

	必要通信帯域を抑えながら着目領域を詳細に提示することが可能
	既存のコーデックを利用しながら領域によって圧縮率を制御することを可能
	送信側と受信側の協調によるFocus+Contextの実現

複数ユーザ間でのポインタの共有

マルチキャストによるポインタ情報の交換によってユーザ数に依存しない効率的な共有の実現

Focus+Context表示

非線形ズーミング

マウスによって指定される着目領域(楕円形)はオリジナル解像度、他の領域は非線形に縮小 (着目領域に矩形も指定可能。大きさも指定可能)

解像度・フレームレートの異なる映像の合成

マウスによって指定される着目領域(矩形)は高解像度・高フレームレート、他の領域は低解像度・低フレームレート (着目領域に楕円も指定可能。大きさも指定可能)

ポインタ共有

複数のユーザ間で着目点情報(マウス位置)をマルチキャストで交換し、ポインタを共有することが可能

下の２つの図では3ポインタが共有されている

ポインタ形状設定

下図のように形状をメニューから選択可能ポインタの色の変更も可能

デモビデオ

送受信の状況

着目点情報の共有

http://www.nime.ac.jp/~osawa/focusShare/　をご参照ください。

応用

イントラネット等での講義・講演の配信

Focus+Context 機能およびポインタの遠隔共有機能を用いることによって、実時間遠隔講義における講師からの着目点の適切かつ効果的な提示、および、受講者からの疑問箇所の直接的なフィードバック

衛星通信を利用した遠隔講義配信

衛星通信の広域性とIPマルチキャストへの親和性の活用

SCS(スペース・コラボレーション・システム)上での利用を予定

着目点を共有する多地点遠隔ビデオ会議

	映像・音声に加えて、着目点(ポインタ)の多地点間での遠隔共有による適切な議論の促進
	複数地点間で着目点情報を容易に交換できるようにすることによって双方向会議などの円滑化

ダウンロード

実行ファイル

最新版をメディア教育開発センターの教育支援システム研究公開サイト Open.NIME (開け!NIME - http://open.nime.ac.jp ) において公開予定

Open.NIME は 2003年11月頃オープン予定

ソースファイル

Open.NIME にて公開予定

今後の予定

対応コーデックの充実

	Motion JPEG等をサポートする予定です。
	音声に関しても圧縮形式をサポートする予定です。

対応カメラの充実

一般的なWebカメラをサポートする予定です。

機能の改善および向上

	線形ズーミング(領域の単純な切り出し)をサポートする予定です。
	全画面表示等への対応を行う予定です。
	ポインタによる手書き描画の共有をサポートする予定です。

本件に関する連絡先

〒261-0014 千葉県千葉市美浜区若葉2-12
文部科学省大学共同利用機関
メディア教育開発センター (NIME)
研究開発部

大澤範高 (Noritaka OSAWA)